2021年03月19日

PRESENT企画終了へ

「引退試合もできずに終わってしまう中高三年生を応援できれば」
という思いでやってきた中高生応援活動「PRESENT企画」。
三年生も卒業だし、様々な大会なども再開されつつある状況を考えると、
この活動もそろそろ終わりかなと思ってます。


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現在までに13校の撮影をしてきました。
ざっと数えてみたところ、最上級生のポートレートはちょうど100名、
在校生や顧問の先生、父兄など全ての人を含めると457名の撮影をしてきました。
この後まだいくつかの学校を撮影する方向で調整中なのでもう少し増える予定です。
連絡をもらったけれど、コロナを理由に学校や自治体などからNGが出て実施できなかったことは数知れず。
遠くは北海道から「旅費や宿泊費も出すので」と相談をいただいたりもしました。
状況を鑑みると「そこまで危険を犯すことはできない」という結論は当然ですが、なんとも残念です。


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各校をまわる中で、このおじさんは誰だ?なぜ私たちの写真を撮りに来たのだろう?
と怪訝な顔でこちらを見る中高生に




写真は撮った瞬間が一番取るに足らないもので
時間が経てば経つほど、その意味や価値が高まっていくものなんだよ





という話をしてきました。


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撮ったその場で写真を見ても
「かわいい〜!」とか「お前超変な顔してるw」とかその程度のものです。
でもその写真を例えば10年20年、もしくは50年経ってから見たらどうだろう。
毎日顔を合わせていた友達、いつでもいけると思っていた場所やいつでも手に取れる気がしていたもの。
もはや誰がどんな顔しているかなんてことより、当たり前としてなんとも思っていなかった当時の「今」を目にして、必ず何か感じるところがあるはずです。
当時の「今」を感じることが、現実の「今」の力になることもあると僕は信じています。
コロナで悔しい思いをしている中高生が、将来この写真を見て何か感じてくれる時が来るといいなと思いながら撮影しています。


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SNSや人づてにこの活動が広まって、色々な繋がりが見つかったり、思いも寄らない発展もたくさんありました。
中高生のために、と言いながらしっかり自分にもプラスになっていて、
何でも思ったことはやってみるものだなとつくづく感じています。

この活動を通していただいた、形には残らないけどとても大切な宝物は、父兄の方々との交流です。
その場でお話をしたり、メールや手紙で感謝の気持ちを届けてくださる方もたくさんいました。
お礼の言葉よりも嬉しかったのは、我が子をどのように見てきたか、打ち明けてくれる方がたくさんいたこと。

実はうちの子運動苦手で…
うちの子は持病があり…
不登校だったのですが…
大会がなくなって茫然自失の子供になんと声をかけていいのかも分からず…

お子さんそれぞれの色々な思いや事情。それをそばで見てきた親御さんの苦労や心配。
普通であれば、仲良くなって一杯飲みにでも行かなければ打ち明けてもらえないような話です。
新米の父親である自分にとってそれはとても貴重で得難い経験でした。
その経験を通して僕が自分の息子を見る目も変わったし、
物事の捉え方すらも少し変わってきている気がしています。

なんだか完全に終わった感じになってますが、現在調整中の数校はまたしっかり撮影しますし
もし卒業後だけどセレモニー的なことだけ後日やるので撮ってほしいなどあれば、出来る範囲で対応したいと思っています。


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いつまでこんな状況が続くのだろうとうんざりする気持ちもありますが
これからも今まで通り、出来ることを、やりたいことを、一つ一つ重ねていければと思っています。
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2020年10月05日

PRESENT企画 好評継続中

PRESENT企画、せっせと実行中です。

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引退試合もできずかわいそう、
といって始めたこの企画でしたが
カメラを通して見た彼らは全然かわいそうなんかではなかったです。

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試合ができなかったということは
父兄が子供の頑張りを目にする機会も奪われたということ。
この企画があったから、最後に我が子の部活に打ち込む姿を見れた、
と涙ぐんでいる親御さんがいたり
生徒たちがこんなに生き生きしてたのは久しぶりです、
と顧問の先生が言ってくれたり
嬉しい反応をたくさんいただいています。


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三年生のラフな集合写真を撮ったり
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可能な限り三年生の親御さんたちにも集まってもらって家族写真も撮ったりしています。

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撮影に伺った日は終始バタバタしていて
親御さん一人一人にご挨拶する余裕がないのだけれど
後日丁寧なメールなどをくださる親御さんもいる。
承諾を得て、とある中学校の親御さんから
もらったメールの一部を記載させていただきます。


息子は、どちらかというと、スポーツはさして得意ではなく、
興味のあることは鉄道、しかも撮り鉄で、
中学校で部活をするとしたら、鉄道研究部か、
何か文科系の部なのかな、と思っていました。

 それなのに、選んだ部活は「剣道部」。
これは、とても続かないだろう…と思っていました。

 ところが、暑い日でも、寒い日でも、雨が降っていても、
どんなに朝早く、遠い場所の遠征でも、
一日もさぼる事なく、大きな防具を背負って部活に出かけていくのです。

 面の紐の結び方もわからなかった息子が、
先生方のご指導と、毎日の稽古のおかげで、
少しづつ上達し、そして3年生が引退して
自分たちが部を引っ張っていく立場になり、
春の大会にむけて、とてもやる気が出ていた、

そんな矢先の、コロナ騒ぎでした。

 自粛期間中は、目の前の橋をぽきんと折られてしまい、
どこに歩いていっていいのかわからない…
そんな様子でした。

 6月に入って、少しずつ部活もできるようにはなりましたが、
なんともぼんやりとした状態で、3年間の部活動を
終わらなければならないんだな、と思っていました。


 でも、先日息子の写真を撮っていただき、
赤胴姿の息子を見て、「剣道を頑張ってきた俺」が
形になって現れた気がしました。
 そんなに実力があるわけでもないのに、
とても剣道できるやつ、みたいに写っていました。

 それがとても嬉しかったです。
本当に、ありがとうございました。
子供たちも写真を見る度に、あのとき頑張っていた
自分たちがいた事を、思い出すと思います。



いただいたどのメールにも、我が子への深い深い愛情が凝縮されていて
読んでいるだけでじ〜んと来てしまう。
父親5年目の新米パパとして、色々勉強させていただくとともに、
「試合ができなかった」という事実の向こうには
やっぱり失われてしまった、たくさんのことがあったんだなぁと気づかされる。

もう一つとても嬉しいのは
「写真の素晴らしさを改めて感じました」と言ってくれる方が多いこと。
僕の撮った写真が良いとか悪いということではなくて
写真ってこんなに素敵なものなんだと、
この活動を通して写真そのものの魅力を感じてくれる人がいる。

どのカメラを使うかは大した問題ではなくて
好きなものはもちろん、当たり前の日常も、どんどん写真に残しましょう。
大事なのは今を残すこと。
その中で、それを通して、それを経て、
感じること、思うこと、学ぶこと
たくさんあると思います。

PRESENT企画、まだまだ続けます。
ご依頼はこちら↓
杉能信介
suginophotooffice@gmail.com
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2020年09月08日

コロナ禍だからこそ

コロナで不憫な思いをしている中高生向けのPRESENT企画について続報です。
PRESENT企画とは何か、詳細はこちら

会う人会う人から「あの企画面白いですねー」「良くやりますねー」
と声をかけけてもらっていて、地道な活動ですがこれからも頑張ろうと思えています。

現在発売中の月刊剣道時代10月号にPRESENT企画として
小田原高校、伊勢原高校、二宮高校の交流試合を撮影したものが掲載されています。
原稿は小田原高校三年生の増田太一くんが熱い想いを書いてくれてます。

9月は2校にお邪魔して撮影することになっていて、
剣道部を撮影したものについては、毎回剣道時代へ掲載してもらえます。

なんでもやってみると思った通りにはいかないもので
この企画も色々と難しいところがあります。
企画を始めた頃は自粛開け間もなかったこともあり
父兄や顧問の先生はやりたいと思っていても
部外者を学校や代替試合会場などに入れることができない、
という理由で実施できないことがよくありました。

逆に8月中旬以降、様々な規制も少しずつ緩和され
部外者の来校、来場を許可してもらえる雰囲気になってくると
今度は三年生がすでに引退してしまっている、という問題が出てきました。
公式戦もできず自然消滅的に引退となってしまう三年生に、という趣旨でもあるので
三年生がいないとなると、ちょっと寂しいことになってしまいます。
そういうわけで、今話が進んでいる学校は中高一貫校が多いです。
(一貫校であれば中学三年生はまだ部活を続けているので)

そういったもろもろの難しさから、問い合わせはたくさんいただいてるのですが
実際の撮影まで話が進む学校は思ったほど多くないです。
また僕の人脈を元に広がっていることもあり剣道部が多いです。
嬉しいですが、文化部含め、他の部活も大歓迎なのでよろしくお願いします。

僕の正直な想いとしては、三年生引退しちゃってても良いと思ってます。
その日だけ集まってまた部活をやってもらってもいいし、
ただ集合写真を撮るだけでも良いし。
簡単な引退セレモニーというかお疲れ様会みたいなものをやって
その写真を撮るのも良いのではと思っています。
ともかく今しかない彼らの姿を残すことに意味があると思います。
コロナで色々思い通りに行かない今だからこそ、特に。

来年の三月や四月に行う引退セレモニーや卒業セレモニーの撮影をしてほしい
という予約はいくつかいただいています。
個人でやっている活動なので融通はかなり効きます。正直なんでもありです。
ご相談は下記連絡先から。

未来に続く今を残そう。

PRESENT 問い合わせ
杉能信介
suginophotooffice@gmail.com
直接の知り合いの方は
LINEやinstagram、twitterのDM、FBメッセージなどからでも大丈夫です。





posted by SUGI-NOTE at 10:29| Comment(0) | 日記

2020年08月03日

中高生に向けた部活動撮影サービス「PRESENT」 始めました

以前、ドイツに住んで印象的だったことの一つが、言い訳をする人が多いということ。
遅刻したときも、多少の嘘が含まれているとしても、しっかり言い訳、釈明をする。
それは一つの義務、責任みたいにみえた。
日本では言い訳をしない美徳みたいなものがあるけれど、
(僕が見た限りでは)多少無理のある話だったとしても、
一応一通り釈明するのが礼儀、という文化もあるみたいだ。

例のウィルスは最強の「言い訳」にもなる。
それを理由に色んなことを諦めなきゃいけない今の状況は全然面白くない。
僕は僕でできることを勝手にやってやるんだ、
とブツブツ考えて思いついた一つがこのPRESENT企画です。

せっかく頑張って練習してきたのに、
公式戦や引退試合もできずになんとなく部活を引退することになる中高生。
せめて彼らの「今」を写真に残してあげたら、引退試合とは違った記念になるはず。
また、それによって写真の素晴らしさに気づいてくれる人が増えたら最高だな、
ということで、部活の出張撮影を始めました。

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ここに掲載している写真は7月に撮影させてもらった
とある中学校女子バスケ部と母校小田原高校剣道部の写真です。

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【PRESENT概要】
この企画は中高生の「今、現在」を写真にして「プレゼント」する活動です。
僕が出張して部活動を撮影します。
お金は一切もらいません。
対象は運動部に限らず文化部なども歓迎です。
うちはそんなに強くないから、部員が少ないから、とか関係ないです。
撮った写真は、あなたが思っているよりもずっと意味のあるものになるはずです。


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うちも撮ってほしいという方がいれば末尾記載のメールアドレスからご連絡ください。
剣道部については雑誌「月刊 剣道時代」に掲載してもらえることになっています。
小林編集長ありがとうございます。


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PRESENTには色んな意味があります。
「贈り物」「プレゼント」という意味の他、「今、現在」という意味や「存在している そこにある」、また「出席している」「忘れられないで」など様々。
この企画は中高生の「今、現在」を写真にして「プレゼント」する活動です。


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【注意事項、お願い】
これは僕が1人で行う完全ボランティアの活動で
仕事もあるので月に1、2校お邪魔するのが精一杯だと思います。
僕のスケジュールの中でいけるところにお邪魔する、という形になります。
万が一、応募多数になった場合、ご希望に添えないこともありますのでその点ご理解、ご了承ください。
やりとりの中で何らかの不手際や失礼があったとしても(多分あります)、それは僕個人の不手際ですので、決して雑誌「剣道時代」に不満を感じたりしないようお願いします。
問い合わせは顧問の先生からいただくのが一番早いかなと思っています。
部活をやっている本人や保護者からのお問い合わせも歓迎です。
でも最終的には顧問の先生の判断が必要になるような気がしています。


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公式戦の代わりに代替試合などを行うことも多いようです。
通常の練習だけよりも、部内戦や交流試合
また引退セレモニーなど、何らかのハレの舞台も合わせて
撮影できたらより良いかなと思ったりしています。

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8/3 21時50分追記
ご依頼の際には下記項目を明記いただけると余計なやりとりが省けると思います。
1)学校名、部活名
2)連絡くださった方の情報(お名前、顧問の先生か保護者の方かなど)
3) 出張撮影希望日(引退試合やセレモニーの日程など)
4)学校側、顧問の先生の許可の有無
5)メッセージ、エピソードなど

部員の1人が来年から海外に転校してしまう、とか顧問の先生が来年で定年だ、とか
何かエピソードあれば是非教えてください。
情に流されやすい性格なので、グッと来てしまうと無理してでも行きたくなるかもしれません。

出張エリアについての質問をいただきました。
都心から車で片道2、3時間の範囲なら頑張って伺います。
本当は全国行きたいですが…。
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ご依頼、ご不明点など下記までお願いします。
PRESENT 問い合わせ
杉能信介
suginophotooffice@gmail.com
posted by SUGI-NOTE at 06:15| Comment(2) | ご報告

2020年05月01日

うまく写真を撮るには 写真を撮る意味

気づけば独立して10年以上がたっていて
自分の中に様々な撮影のノウハウがたまり、
写真に対する自分なりの考えもまとまってきた気がしています。


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写真を職業にしていると

"どうやったらうまく写真が撮れるのか?"

と聞かれることがたまにあります。
とても難しい質問です。

困ったなぁと思いながらたいていの場合

"撮りたいものを良く観察して、
どうしてそれを撮りたいと思ったのか自覚するのが大切"

と答えてみるのだけど、だいたいあまり納得してもらえない。
まぁそりゃそうだろうな、と自分でも思います。



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撮り方を含め、写真の技術的な事柄に難しいことはほとんどない。
絞り、シャッタースピード、ISO、ホワイトバランスなど、
写真用語は分かりづらく、面倒臭く聞こえることもあるかもしれない。
でも、どの内容もそれ一つ一つを取り出してみれば
誰にでも理解できるものばかりです。

「全部覚えなきゃ!」と思ったらそれは確かに大変なので、
必要になったものから順に整理していけば自然に身について、
撮り続けていればいつしかそれほど意識しなくても
適切な形に収めることができるようになるものです。



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このところずいぶんと暇なので、
“うまく”写真を撮る方法について少し考えてみました。
一応最初に断っておくと“うまい”と“良い”は別物です。

例えば、同じ場所で同じ被写体を何パターンか撮ってみるとして
できあがった写真に違いを生み出す要素はなんなのか、考えてみます。
(その違いが上手い下手に繋がるのではないか、というアプローチです)
大きく4つあります。

1 構図   被写体をどこに置くか、アングルはどうするか、など 
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2 ピント  どこをボカすか、またボカさないか。ブレなども含みます
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3 色  彩度を上げたり下げたり、全体の色のトーンなど。
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4 光   光の方向性。光の強弱、明暗。光の種類。
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(人物撮影の場合には、もちろん上記4つに加えて
相手との関係性や表情なども大切な要素になりますが、一旦置いておきます)



この4要素の組み合わせや取捨選択次第で、
同じ場所で同じものを撮っても全く別の写真になる。
これには正解があるわけではなくて
何を表現したいか、何を強調したいかによって
適した組み合わせが変わってきます。
そういう意味で、洋服を選ぶのと近いかもしれません。

なぜ自分が“それ”を撮りたいと思ったのか。
言い換えれば「何に心を動かされたのか」がはっきりしていれば、
どう撮るべきなのか、適した組み合わせが見えてきます。



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簡単な例を挙げると
夕日を見て綺麗だなぁと思いシャッターを押すとする。
どういう設定でどのように撮るかは、
具体的に何を綺麗だと感じたのかによって変わってきます。

夕日の「赤い色」が綺麗だなぁと思ったのであれば、
ホワイトバランスや色温度を調整して
自分の見た色、理想の色に近づけます。

もし「空の広がり」が美しいと思ったのであれば
広角レンズであおってダイナミックに撮影するのが正解かもしれません。

写真は(意識的にせよ、無意識的にせよ)
取捨選択や組み合わせの結果生じるものなので、
自分で自由に操作できる要素が多ければ多いほど表現の幅が広がります。
つまり写真の“うまさ”は「技術的な引き出しをどれだけ持っているか」
また「それをどれだけ適切に使えるか」に比例する部分があります。

前述の例でいうと、夕日の赤が綺麗だと思ったのに、
色温度についての知識がなく、設定方法を知らなければ
そのままオートで撮影するしかありません。

その人がもし色温度の調整もできるし
色が飛ばないように若干アンダーに撮る配慮もできて
RAW現像時にさらに調整を加える技術、知識も持っていたとしたら
ずっと魅力的な写真に仕上げられるはずです。
これは技術、知識に支えられた“うまさ”です。
そういう意味で、技術的な知識や経験は多いほど良いともいえます。



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ただ撮影技術や加工(だけ)で作り上げた写真は、
味気なく感じられることが多いのも事実です。
色々な技術や知識を持っていて、それを適切に運用できることは
(とても大切ですが)、結局表層を整えることに過ぎないとも言えます。

技術は誰よりもすごいけど子供に全く関心のない人が撮る子供の写真よりも、
多少技術や経験で劣っても子供が好きで小さな表情の変化を感じとり
子供の成長や子供らしさに感動できる人が撮った写真の方が
生き生きとした子供が写っているだろうというのは容易に想像ができると思います。



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クラッシックが大好きで、エレキギターの音は騒音にしか聞こえない
という人がいたとして、その人にロックバンドのライブ写真を頼んでも
ろくな写真が上がってこないのは明白です。

(ハイスピード撮影や超高感度撮影など特殊なものを除いて)
基本的に目で見たものを写すのが写真です。
人間の視覚は分かち難く意識や思考とつながっています。
同じ子供が目に写っても、
人によって、またその時の心のあり方によって見えるものは様々。
見えないものは写せず、
何が見えるかはその人の考え方や物の見かたに大きく依存します。



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その視覚と思考がとけあった先にある“まなざし”みたいなものが、
写真の違いを生み出すもっとも大きな要素であり、
写真を撮る意味なのかなと、僕は今のところ思っています。
また、”まなざし”を持っている人のところにこそ、
決定的瞬間がやってくるような気もしています。



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ワークショップのような形で、
僕の持っている知識や写真の楽しさを共有する機会を作りたいな
と計画していたのだけど、このご時世で頓挫しています。
人が集まって直接対話することの意味みたいなものも
今後大きく変わってきそうな気もするので
時期を逸したかなと思っています。
posted by SUGI-NOTE at 03:06| Comment(0) | 日記