2021年06月29日

ボランティア活動終了

自粛生活、いい加減うんざりだな〜、という気持ちでいっぱいだけど
逆に自粛生活だからこそできたことや良かったこともいくつか思い当たる。


子供、家族とこんなにたくさんの時間を過ごることはきっともうないだろうし
飲み会もなく旅行もできないので、余計?な出費が減った気もする。
また、剣道も自粛になり満足に稽古できなかったので、
体への負荷が大きく減ったお陰で腰痛や膝痛が治ったのは本当に嬉しい誤算でした。



そして「PRESENT企画」もまた
こういう世の中にならなければできなかったことの一つ。
コロナ禍で部活動ができず、また引退試合もできずに終わってしまった
昨年度の卒業生とその家族を撮り続けてきた活動です。
無償で撮影し、写真は全てプレゼントしてきました。

そしてその活動の一部は、雑誌剣道時代に毎月掲載いただいてきました。
最新号の8月号には鎌倉高校剣道部が掲載されています。


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今回は初めてプレーヤーではなくマネージャーが部活への思いを書いてくれています。


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剣道部のことばかり発信してきましたが、
バスケ部やチアリーディング部など、色々な部活を撮影し
普段仕事ではほとんどやらないスポーツ写真の難しさを痛感してきました。


当初、僕ら大人は不測の事態に対応することに必死で、
子供たちが置いてけぼりになっているように感じたことも、この活動を始める一つのきっかけでした。
今は様々な対策の下、部活動や公式戦も再開されはじめ
子供たちはまた以前のように多くの人たちの愛情に包まれているように感じています。

それら色々な状況を鑑みて、
この活動は剣道時代8月号の掲載をもって終了することにしました。
活動を通して出会った全ての皆さんに感謝です。

仕事につながる出会いや発見もたくさんあったし
写真やコミュニケーションに関わる学びも多々ありました。
誰かが喜んでくれればいいな、と思って始めたのですが、
たくさんの人との出会いや交流を通して写真の力を改めて感じ
自分の職業や自分の手仕事に改めて誇りを感じることができた時間でした。
ありがとうございました。

また、こうした僕の個人的な活動をご好意で
10回に渡って掲載してくださった剣道時代編集長の小林さん、本当にありがとうございました。
若い剣士や親御さんは写真より、剣道時代に載れたことが何より嬉しそうでした。
これを一つの励みに、一人でも多くのお子さんが剣道を続けてくれたら嬉しいです。

これからも剣道界のため、若い人たちのためにできることがあればいいなと思っています。
posted by SUGI-NOTE at 10:47| Comment(0) | 日記

2021年06月04日

60周年!

広告クリエイティブの専門誌
「ブレーン」60周年記念号

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60周年記念ということでいつも以上に濃い内容でした。
僕が撮影したのは(敬称略、順不同)
国分太一、箭内道彦、松田翔太、永井一史、佐藤可士和、
吉兼啓介、山井梨沙、中台澄之、石川俊祐、清水彩香、高橋鴻介、吉藤オリィ
など

この顔ぶれだけでも、その豪華ぶりがお分かりいただけるかと。


ブレーンの他、マーケティングや広報、販促など、様々な業界の専門誌を出版している宣伝会議。
雑誌に掲載される内容は、そのために行なったインタビュー全体のごく一部。
もちろん話全体の中で核となる部分がうま〜くまとめられて掲載されるわけだけれど
やむ終えずこぼれてしまった部分や大人の事情で書けない部分などがたくさんあるのも事実。

僕は撮影のために現場に同行しているので、それら全てを聞くことができる。
場合によっては(図々しく)直接質問しちゃったりもする。
それは本を何冊読んでも得られない情報や経験で、役得以外何ものでもない。
また、撮影を通して繋がった関係が別の仕事に発展したケースも数えきれないほどある。
というか仕事のほとんどは、そういった「繋がり」から始まっている。
宣伝会議とのそもそもの出会いも、独立してすぐ全然仕事がなかった頃に
大学の同期が勤めていた関係で紹介してもらったのが始まりで、かれこれもう10年くらいか。


次の10年で何がどう繋がって、どんな自分になっているのだろうか。
自分のやりたいことが誰かの助けになることであり続けたらいいなぁと思います。


ブレーン60周年、おめでとうございます。

posted by SUGI-NOTE at 15:55| Comment(0) | 仕事報告

2021年03月19日

PRESENT企画終了へ

「引退試合もできずに終わってしまう中高三年生を応援できれば」
という思いでやってきた中高生応援活動「PRESENT企画」。
三年生も卒業だし、様々な大会なども再開されつつある状況を考えると、
この活動もそろそろ終わりかなと思ってます。


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現在までに13校の撮影をしてきました。
ざっと数えてみたところ、最上級生のポートレートはちょうど100名、
在校生や顧問の先生、父兄など全ての人を含めると457名の撮影をしてきました。
この後まだいくつかの学校を撮影する方向で調整中なのでもう少し増える予定です。
連絡をもらったけれど、コロナを理由に学校や自治体などからNGが出て実施できなかったことは数知れず。
遠くは北海道から「旅費や宿泊費も出すので」と相談をいただいたりもしました。
状況を鑑みると「そこまで危険を犯すことはできない」という結論は当然ですが、なんとも残念です。


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各校をまわる中で、このおじさんは誰だ?なぜ私たちの写真を撮りに来たのだろう?
と怪訝な顔でこちらを見る中高生に




写真は撮った瞬間が一番取るに足らないもので
時間が経てば経つほど、その意味や価値が高まっていくものなんだよ





という話をしてきました。


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撮ったその場で写真を見ても
「かわいい〜!」とか「お前超変な顔してるw」とかその程度のものです。
でもその写真を例えば10年20年、もしくは50年経ってから見たらどうだろう。
毎日顔を合わせていた友達、いつでもいけると思っていた場所やいつでも手に取れる気がしていたもの。
もはや誰がどんな顔しているかなんてことより、当たり前としてなんとも思っていなかった当時の「今」を目にして、必ず何か感じるところがあるはずです。
当時の「今」を感じることが、現実の「今」の力になることもあると僕は信じています。
コロナで悔しい思いをしている中高生が、将来この写真を見て何か感じてくれる時が来るといいなと思いながら撮影しています。


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SNSや人づてにこの活動が広まって、色々な繋がりが見つかったり、思いも寄らない発展もたくさんありました。
中高生のために、と言いながらしっかり自分にもプラスになっていて、
何でも思ったことはやってみるものだなとつくづく感じています。

この活動を通していただいた、形には残らないけどとても大切な宝物は、父兄の方々との交流です。
その場でお話をしたり、メールや手紙で感謝の気持ちを届けてくださる方もたくさんいました。
お礼の言葉よりも嬉しかったのは、我が子をどのように見てきたか、打ち明けてくれる方がたくさんいたこと。

実はうちの子運動苦手で…
うちの子は持病があり…
不登校だったのですが…
大会がなくなって茫然自失の子供になんと声をかけていいのかも分からず…

お子さんそれぞれの色々な思いや事情。それをそばで見てきた親御さんの苦労や心配。
普通であれば、仲良くなって一杯飲みにでも行かなければ打ち明けてもらえないような話です。
新米の父親である自分にとってそれはとても貴重で得難い経験でした。
その経験を通して僕が自分の息子を見る目も変わったし、
物事の捉え方すらも少し変わってきている気がしています。

なんだか完全に終わった感じになってますが、現在調整中の数校はまたしっかり撮影しますし
もし卒業後だけどセレモニー的なことだけ後日やるので撮ってほしいなどあれば、出来る範囲で対応したいと思っています。


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いつまでこんな状況が続くのだろうとうんざりする気持ちもありますが
これからも今まで通り、出来ることを、やりたいことを、一つ一つ重ねていければと思っています。
posted by SUGI-NOTE at 00:21| Comment(0) | 日記

2020年10月05日

PRESENT企画 好評継続中

PRESENT企画、せっせと実行中です。

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引退試合もできずかわいそう、
といって始めたこの企画でしたが
カメラを通して見た彼らは全然かわいそうなんかではなかったです。

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試合ができなかったということは
父兄が子供の頑張りを目にする機会も奪われたということ。
この企画があったから、最後に我が子の部活に打ち込む姿を見れた、
と涙ぐんでいる親御さんがいたり
生徒たちがこんなに生き生きしてたのは久しぶりです、
と顧問の先生が言ってくれたり
嬉しい反応をたくさんいただいています。


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三年生のラフな集合写真を撮ったり
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可能な限り三年生の親御さんたちにも集まってもらって家族写真も撮ったりしています。

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撮影に伺った日は終始バタバタしていて
親御さん一人一人にご挨拶する余裕がないのだけれど
後日丁寧なメールなどをくださる親御さんもいる。
承諾を得て、とある中学校の親御さんから
もらったメールの一部を記載させていただきます。


息子は、どちらかというと、スポーツはさして得意ではなく、
興味のあることは鉄道、しかも撮り鉄で、
中学校で部活をするとしたら、鉄道研究部か、
何か文科系の部なのかな、と思っていました。

 それなのに、選んだ部活は「剣道部」。
これは、とても続かないだろう…と思っていました。

 ところが、暑い日でも、寒い日でも、雨が降っていても、
どんなに朝早く、遠い場所の遠征でも、
一日もさぼる事なく、大きな防具を背負って部活に出かけていくのです。

 面の紐の結び方もわからなかった息子が、
先生方のご指導と、毎日の稽古のおかげで、
少しづつ上達し、そして3年生が引退して
自分たちが部を引っ張っていく立場になり、
春の大会にむけて、とてもやる気が出ていた、

そんな矢先の、コロナ騒ぎでした。

 自粛期間中は、目の前の橋をぽきんと折られてしまい、
どこに歩いていっていいのかわからない…
そんな様子でした。

 6月に入って、少しずつ部活もできるようにはなりましたが、
なんともぼんやりとした状態で、3年間の部活動を
終わらなければならないんだな、と思っていました。


 でも、先日息子の写真を撮っていただき、
赤胴姿の息子を見て、「剣道を頑張ってきた俺」が
形になって現れた気がしました。
 そんなに実力があるわけでもないのに、
とても剣道できるやつ、みたいに写っていました。

 それがとても嬉しかったです。
本当に、ありがとうございました。
子供たちも写真を見る度に、あのとき頑張っていた
自分たちがいた事を、思い出すと思います。



いただいたどのメールにも、我が子への深い深い愛情が凝縮されていて
読んでいるだけでじ〜んと来てしまう。
父親5年目の新米パパとして、色々勉強させていただくとともに、
「試合ができなかった」という事実の向こうには
やっぱり失われてしまった、たくさんのことがあったんだなぁと気づかされる。

もう一つとても嬉しいのは
「写真の素晴らしさを改めて感じました」と言ってくれる方が多いこと。
僕の撮った写真が良いとか悪いということではなくて
写真ってこんなに素敵なものなんだと、
この活動を通して写真そのものの魅力を感じてくれる人がいる。

どのカメラを使うかは大した問題ではなくて
好きなものはもちろん、当たり前の日常も、どんどん写真に残しましょう。
大事なのは今を残すこと。
その中で、それを通して、それを経て、
感じること、思うこと、学ぶこと
たくさんあると思います。

PRESENT企画、まだまだ続けます。
ご依頼はこちら↓
杉能信介
suginophotooffice@gmail.com
posted by SUGI-NOTE at 02:02| Comment(0) | 日記

2020年09月08日

コロナ禍だからこそ

コロナで不憫な思いをしている中高生向けのPRESENT企画について続報です。
PRESENT企画とは何か、詳細はこちら

会う人会う人から「あの企画面白いですねー」「良くやりますねー」
と声をかけけてもらっていて、地道な活動ですがこれからも頑張ろうと思えています。

現在発売中の月刊剣道時代10月号にPRESENT企画として
小田原高校、伊勢原高校、二宮高校の交流試合を撮影したものが掲載されています。
原稿は小田原高校三年生の増田太一くんが熱い想いを書いてくれてます。

9月は2校にお邪魔して撮影することになっていて、
剣道部を撮影したものについては、毎回剣道時代へ掲載してもらえます。

なんでもやってみると思った通りにはいかないもので
この企画も色々と難しいところがあります。
企画を始めた頃は自粛開け間もなかったこともあり
父兄や顧問の先生はやりたいと思っていても
部外者を学校や代替試合会場などに入れることができない、
という理由で実施できないことがよくありました。

逆に8月中旬以降、様々な規制も少しずつ緩和され
部外者の来校、来場を許可してもらえる雰囲気になってくると
今度は三年生がすでに引退してしまっている、という問題が出てきました。
公式戦もできず自然消滅的に引退となってしまう三年生に、という趣旨でもあるので
三年生がいないとなると、ちょっと寂しいことになってしまいます。
そういうわけで、今話が進んでいる学校は中高一貫校が多いです。
(一貫校であれば中学三年生はまだ部活を続けているので)

そういったもろもろの難しさから、問い合わせはたくさんいただいてるのですが
実際の撮影まで話が進む学校は思ったほど多くないです。
また僕の人脈を元に広がっていることもあり剣道部が多いです。
嬉しいですが、文化部含め、他の部活も大歓迎なのでよろしくお願いします。

僕の正直な想いとしては、三年生引退しちゃってても良いと思ってます。
その日だけ集まってまた部活をやってもらってもいいし、
ただ集合写真を撮るだけでも良いし。
簡単な引退セレモニーというかお疲れ様会みたいなものをやって
その写真を撮るのも良いのではと思っています。
ともかく今しかない彼らの姿を残すことに意味があると思います。
コロナで色々思い通りに行かない今だからこそ、特に。

来年の三月や四月に行う引退セレモニーや卒業セレモニーの撮影をしてほしい
という予約はいくつかいただいています。
個人でやっている活動なので融通はかなり効きます。正直なんでもありです。
ご相談は下記連絡先から。

未来に続く今を残そう。

PRESENT 問い合わせ
杉能信介
suginophotooffice@gmail.com
直接の知り合いの方は
LINEやinstagram、twitterのDM、FBメッセージなどからでも大丈夫です。





posted by SUGI-NOTE at 10:29| Comment(0) | 日記